ロープウェイを使う場合
20番札所鶴林寺から21番札所太龍寺ロープウェイ乗り場へ移動する場合、鶴林寺を下って初めのT字路で、右→太龍寺ロープウェイという看板が出てきます。
ここを右折すると県道283号に入ります。県道283号は途中から中央線のある片側1車線道路となり、快適に自動車を走らせることができます。283号を南下すると、県道19号へ合流するT字路へとたどり着きます。
こちらのT字路も、右→太龍寺ロープウェイ右折6kmという大きな看板があります。県道19号は那賀川沿いの道で平坦な片側1車線。車遍路にとって快適な道路です。到着すると、左手に太龍寺ロープウェイ駐車場という看板があります。
距離にして11.3km、自動車で20分の移動時間となります。八十八箇所の車遍路として、ごくありふれた移動ですが、豪雨時には土砂崩れ等ありますので、その点だけはお気をつけください。
ロープウェイを使わない場合
太龍寺ロープウェイは往復で大人が2,470円です(平成26年4月)。四国八十八箇所を4人のお遍路さんで巡礼している場合、1万円程の出費となります。
足腰の悪いお遍路さん、お年を召したお遍路さんが同行されている場合、もちろん、ロープウェイを使うべきです。
ですが、車で四国八十八箇所を巡礼しているお遍路さんで、健脚であるなら、一度はご自身の足を使って裏の駐車場から徒歩で登ってみたいものです。
16kmほどの距離ですが、車の移動時間は1時間ほど。途中、このような注意書きが見て取れます。
「ここから駐車場まで約3km、私道です。制限速度時速5km以下です。マイクロバス乗り入れ禁止、罰金10万円。」という看板です。
かなり大げさに思えますが、実際通ってみると、未舗装でガードレールなしのつづら折道路でした。看板で書いてあることは決して大げさではない、と思った次第です。→ドラレコ動画は2019年10月の太龍寺編で
1発では曲がれないヘアピンカーブが数箇所あります。そういうところではバックギアに入れて切り返しをしないと車は曲がれません。
駐車場から札所の太龍寺へは急な坂道を、速く歩ける方で20分、普通は30分かかります。途中山門が見えますが、この山門前の坂が一番急でした。
納経所に到着すると、駐車場代500円を支払います。ロープウェイが平成4年に完成するまでこのルートで皆さん参拝されていたそうです。まさに屈指の車遍路の難所といえるでしょう。