前回の車遍路から約1年。コロナ禍が長引き、今回は久しぶりの、四国八十八ヶ所逆打ち車遍路となります。もちろんソーシャルディスタンスを守りつつ、マスク・除菌ジェルなども携えています。
遡ること4年前のうるう年2016年、4年後の東京オリンピックの開催される2020年に結願する予定で、逆打ちの車遍路をスタートしました。当初の計画通り、現在は2020年のうるう年なのですが、このような状況下でのお遍路になろうとは思いもよりませんでした。
とにもかくにも、あと12か寺です。第12番札所の焼山寺へ向かうべく、朝5時前に自宅を車で出ます。車のバッテリーを新品にして、エンジンオイルも替えたばかりなので、エンジンが突然かからなくなったり、白煙を吹くこともないでしょう。13年目の車ですが、大いに信頼しています。
車は瀬戸大橋を渡ります。走行している車の台数が少なく、まだ夜明け前の瀬戸内海が静かで神秘的に感じられました。
動画は岡山県の鷲羽山~香川県の与島SAの手前まで。
そして高松西ICで高速を降り、讃岐山脈と吉野川を横切り、国道193号線を12番札所の焼山寺へと向かいます。グーグルナビの言うとおり国道193号線を左折し、県道245号に入り、途中東山郵便局付近(下の画像の交差点)を右折しました。
何か道が狭いような・・・。うん?県道43号線?これは車遍路の難所トップ5で紹介した、「フロンティアが通る道」ではないか!!気づいた時にはすでに遅し。もう引き返すわけにはいきません。
11番藤井寺から12番焼山寺へ近道を選択すると、通称チェリーロードという県道43号線を通ることになります。途中小さな落石や木の枝があちこちに散乱しています。こんなところでパンクしたくはありませんので、時にヘッドライトを点灯して慎重に運転をしました。
焼山寺へ続く県道43号。道路脇の小石や枝葉に注意して運転を。
約30分間、つづら折りの43号線を走破すると、そこには焼山寺の大きな駐車場が。無事に到着したことに感謝します。
途中左手に、13番大日寺と11番藤井寺までの距離が刻まれた石碑があります。22.7粁に12.8粁(粁は千メートル)。さらにこの高低差。焼山寺が「遍路ころがし」と呼ばれる所以です。
石碑の右手にある石段を上ると山門があります。
ちなみに、焼山寺の普通車駐車料金は500円。前回は300円でしたので、少々値上がりしたようですね。立派な駐車場と参道なので、それも仕方ないのかもしれません。
さて礼拝・納経を終え、車のお遍路さんは次なる札所の11番藤井寺に向かいます。もちろん車遍路の難所である「フロンティアが通る道」43号線を引き返すようなことはしません。遠回りですが、いったん国道438号まで南下し、整備されている道路を通っていきます。