40番札所の観自在寺から39番札所の延光寺まで、距離は28.8km、自動車で40分の移動となります。逆打ちの車遍路では、ほぼ国道56号を通行するので、快適な移動となります。
39番札所の延光寺に到着しました。ここから高知県の札所です。まずは延光寺の仁王門。
背中に銅の梵鐘を背負ってやってきた、竜宮に棲んでいた赤亀です。赤亀山延光寺の名の元にもなっています。
お大師さまが、錫杖で地面を突いて湧き出た霊水がある「眼洗い井戸」。眼病に効くとのことです。
延光寺で礼拝・納経を済ませると、時計は14時をまわっていました。車のお遍路さんは、本日最後の巡礼地、足摺岬の金剛福寺へと向かいます。62.5km、車で1時間30分の長距離移動となります。
途中から四万十市の中心部まで、国道56号はバイパスの自動車専用道となり、快適な走行が続きました。四万十市でガソリンを給油し、国道321号を四万十川沿いに南下、さらに左手に太平洋を望みながら、南へと足摺岬を目指します。
気温も20度近くまで上昇し、海岸ではサーファーがたくさんいて、しばし四国八十八ヶ所遍路であることを忘れそうになります。長い長い移動時間ですが、景色が良いので苦にはなりません。
そして、38番金剛福寺に15時半頃到着。駐車場も混んでなく、すぐに車を停められました。まずは金剛福寺の仁王門です。
金剛福寺は境内に大きな池があり、その周りにいろいろな建造物があります。
お大師様が海亀の背中に乗って海を渡ったとされる、「大師亀」。頭をなでると幸運が訪れるそうです。お遍路さんの願いを一身に受けて、頭だけテカテカになっていました。
「ありがとうございました。無事金剛福寺までお遍路できました。」私も感謝の意を込めて、亀の頭をなでました。
本日のお遍路の予定をすべて終え、時計を見ると16時になっていました。まっすぐ自宅に向かってもよいのですが、ここは四国一の観光名所、足摺宇和海国立公園でもあります。ちょっと寄り道しますか・・・。なにかに吸い寄せられるように、足摺サニーロード(321号)を竜串へと向かいました。